卵子の質・胚グレード・5日胚(胚盤胞)なぜ重要?
去年こちらでお子さんを授かったBさんが、以前に受けた体外受精施術の今までの治療歴を伺った時に初期の頃はなぜどうして?と疑問が多かったと伺いました。
今回は、卵子の質と胚のグレードについて少しずつアップしていきます。
Bさんの卵子採取の結果は10個
授精された受精卵は6個ぐらいだったとの事です。
その6個の受精卵は全てが5日胚には成らなく
また、胚のグレードも異なっていました。
これは、普通によくある結果です。
なぜ?卵子採取数と受精卵個数が違うのか?
なぜ?3日胚より5日胚をより良いとするのか?

どうして?採卵された卵子は全部受精しないの?
卵子を採卵すると、未成熟卵子・成熟途中卵子・成熟卵子が色々混ざって採卵されます。
卵子卵巣複合体(cumulus-oocyte complex)で卵丘細胞が良く膨張していて
第一極体が観察される場合、成熟した卵子に分類する事が出来ます。
採卵された卵子の中で成熟卵子で受精率が最も高く、未成熟卵子の場合
培養研究室内で培養し体外受精が行える様に育てた後、受精過程を経る事になります。
成熟卵子と比較すると受精率は減少しますが、それでも、採卵された全ての卵子は可能な限り
受精が出来るまで育てる事を一つ一つ行い、大切に育て、5日胚に育つほどの未成熟卵子から誕生する事もあります。
培養室内で未成熟な卵子は、受精が可能な状態になるまで育てる事はお話しましたが
それでも、追いつかない未成熟卵子は受精率が落ちるので、受精を行う事が出来なかったり
破棄可能性が高い卵子があるので、
採卵された卵子と受精卵の数には差があります。
卵子の状態は女性の年齢や卵巣機能の状態も関わってきます。

成熟卵の卵子は精子と体外受精が出来き、体外受精後、卵子・精子の状態によって
正常受精卵・正常でない受精卵に分けられます。
稀ですが、卵子や精子のどちらかが、全て著しく質が優れない場合は受精が行えない事も起きてしまう程、「質」は受精過程を左右します。

正常受精卵は培養後、子宮に移植しますが、受精に満たない未受精卵や核が1個だったり
3個などの、非正常的な受精卵の原因は大部分、染色体異常による事から非正常発達の可能性が高い為、破棄処分に至る事になります。
卵子の質・精子の質は皆異なります。
排卵誘発剤は卵胞に働きかけ、より多くの卵胞・卵子を採取出来る様に効果を促してくれますが
質を向上させる薬ではありません。
どの様な準備をしてきたか?どの様な体質を備えているか?
個々に持つ質は年齢と個人の持って生まれた性質や今までの生活習慣などが
結果として現れてきます。
良き胚を得る為にも生活習慣の改善を心掛けてくださいね。

