精子検査と結果分析
男性の精子検査は、不妊治療において大切な検査のひとつです。
とはいえ、この検査は男性にとってなじみが薄く、ご自身の結果に驚かれる方も少なくありません。ここでは、韓国IVFセンターが、精子検査の全体的な流れと、検査結果の見方をご案内します。
精子検査前の準備
当日に十分な量の精子を採取するため、採取日の3日前から禁欲していただく必要があります。
精子採取の場所
精子採取は、病院内の採取用個室、または宿泊先で行います。宿泊先で採取された場合は、採取した容器を1時間以内に病院へ届ける必要があります。
射精の瞬間、最初に出る精液には特に多くの精子が含まれています。この点を意識しながら、指定された採取容器に精液を収めてください。
なんらかの理由でご自身での採取が難しい場合や、体の状態から採取が困難な場合は、病院の処置を通じて精子を採取することもできます。
精子検査の結果分析
精子検査後の評価は、一般的にWHO(世界保健機関)の基準に従います。以下は、正常範囲の目安となる基準です。
- 精液量(volume):1.5ml以上が目安です。精液量は、禁欲期間、採取方法、年齢、ホルモン値、健康状態などによって差が出ます。
- 総精子数(total count):一般的に3,900万個以上が目安です。
- 精液の色:採取直後は、一般的に白色を帯びています。
- 精子濃度(concentration):精液1mlあたりの精子数を示します。1,500万個/ml以上が目安です。
- 精子運動率(sperm motility):全精子のうち、運動している精子の割合です。一般的に40%以上が目安です。
- 精子生存率(vitality):58%以上が目安です。
- 前進運動率(rapid progressive motility):良い精子は、まっすぐ前へ速く進む運動性を示します。その場で動くだけだったり、動きに力のない精子と区別されます。一般的に32%以上が目安です。
- 精液のpH:7.2以上が目安です。
いくつかの項目で基準より低い結果が出たとしても、数週間〜数か月にわたる健康管理や栄養改善を通じて、精子の状態を十分に改善できる場合があります。
良い精子の形態について
体外受精の成功率を高めるためには、十分な精子の数とあわせて、精子の形も重要です。
韓国IVFセンターがご案内するすべての体外受精には、ICSI(卵細胞質内精子注入法)を含めています。これは、顕微鏡で形の良い精子を確認・選別し、優良な精子を優先して卵子と受精させる技術です。これにより、より良い体外受精の結果が期待できます。
なお、現代男性の場合、全精子のうち形の良い精子の割合は3〜8%ほどとされ、おおよそ4%以上であれば良好とみなされます。形態異常の40〜70%は、精子の頭部に関連しているといわれています。
形態異常の評価には、次のような種類があります。
- 頭部の形や大きさの異常(tapered, pyriform, round, amorphous, large and small, vacuoles)
- 全体に対する頭部の大きさの比率
- 曲がった尾
- 尾の欠陥(short tail, long tail, coiled tail, multiple tails)
- 頭部が複数あるもの
- その他
正常精子と異常精子の形の図


実際の精子の写真

精子の形態異常の原因
- DNAの異常
- 遺伝
- 化学物質
- 睾丸の異常(高温など)
- タバコ
- お酒
- カフェイン
- 薬物
- 放射線
- ホルモン異常
- 食生活
- ストレス
- その他、原因不明のもの
改善方法
精子の形や能力を改善するためには、さまざまな方法があります。韓国IVFセンターでは、妊娠の可能性を少しでも高められるよう、生活面のアドバイスや栄養剤のご案内を行っています。ただし、こうした改善の取り組みは短期間では効果が現れにくく、最低でも1か月以上、一般的には3か月以上の継続で効果が見えてきます。詳しい内容は、ご相談のなかでご案内します。
