卵巣機能低下

  • 卵巣機能低下の判断法

    卵巣機能低下 卵巣機能低下とは:体外受精を行う際は、一般的に卵巣を刺激する注射を用いて、いくつかの卵胞を育てていきます。 このとき、採取できる卵子が3個以下であった場合、またはそうした状況が予想されると診断された場合を「卵巣機能低下」といいます。 卵巣機能はどのような方法で評価できるのでしょうか? 1) 生理3日目の血液検査で、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、エストラジオール(E2)の数値を測定します。 2) 超音波検査で、卵巣内に観察される前胞状卵胞数(antral follicle count)を確認します。 3) AMH(アンチミューラリアンホルモン)の数値を測定します。 女性は生まれたときに一定数の卵子を持っており、年齢を重ねるほど保有する卵子の数は減少していきます。そのため、一般的に年齢が高くなるほど卵巣機能が低下する可能性は高くなります。一方で、若い女性でも卵巣機能低下の所見がみられることがあり、これは生まれ持った遺伝的要因、生活習慣、食習慣、さまざまな環境的要因などが複合的に関わった結果と考えられます。 卵巣機能が低下した女性は排卵誘発剤への反応が弱いため、注射の量を増やしても多くの卵子が採取できるとは限りません。 こうした場合は、排卵誘発剤を使用せずに行う自然周期体外受精(natural cycle IVF)という選択肢を検討できます。 卵巣機能低下が気になる方、自然周期体外受精について知りたい方は、お気軽にご相談ください。 韓国の病院で行うことができます。

  • 早期閉経の妊娠は可能?

    早期閉経の直前でも、妊娠は可能なのでしょうか? ※ 生理時に測定するFSHの数値は、一般的に10以下が正常範囲とされ、卵巣機能が低下すると10以上に上がっていく傾向があります。 近年、卵巣機能の低下がみられる女性は、思いのほか多くなっています。卵巣機能低下は、抗がん治療や放射線治療をきっかけに起こったり、染色体異常を持つ女性にみられたりすることが多いとされますが、近年では「原因不明」とされるケースも意外に少なくありません。 それでも、妊娠を目指す方法はいくつもあります。ここでは、当センターでご相談いただいた一例をご紹介します。 この方はAMHが0.01、FSHの数値が60を超えるほどで、卵巣機能が大きく低下している状態でした。前年からほとんど生理が不規則で、「早期閉経」の診断基準に該当する方でした。(FSHの数値が2回以上にわたって40を超えると、早期閉経と診断されることがあります。) 幸い、この方はその周期に予備卵胞の状態が良く、ホルモン数値(FSH)は高めだったものの、卵胞が自力で成長してくれました。 排卵誘発剤による刺激は効果が期待しにくいと判断し、自然周期での体外受精を選択。排卵誘発剤(フェマーラ)のみを服用しながら血液検査(LH・E2)を行い、卵胞の成長に合わせた適切な時期に、成熟卵子を1個採取することができました。 採卵から3日後に新鮮胚移植を行い、その1個の胚が着床し、妊娠に至ったケースです。 ※ 卵巣機能低下症について 35〜40歳で無排卵となり、多くの場合は無月経になります。原因によっては、さらに早い時期に無月経となることもあります。無月経になる前の段階として、月経周期が延びる稀発月経の期間があり、この段階ではすでに無排卵になっていることが多く、基礎体温は低温一相性(月経周期に高温期がなく、低温期のまま経過する)となっていることがほとんどです。 早期閉経や卵巣機能低下が気になる方、自然周期体外受精について知りたい方は、お気軽にご相談ください。