♦受精卵の凍結 (Embryo Freezing)
体外受精の過程で排卵誘発の為に多数の卵子が採取されるため、複数の受精卵が得られます。この事から多胎妊娠を防ぐために、胚移植の数を通常1-3個に制限します。その後、移植後に残った受精卵を凍結保存し、次回の排卵周期に合わせて凍結保存された受精卵を融解し次の移植をし妊娠を試みる事が出来ます。
受精卵凍結保存方法は?
受精卵の凍結方法は、凍結解除が添加された培養液で受精卵を処理した後、この溶液と一緒に容器に受精卵を入れた後、自動凍結機を利用して凍結を実施。-196℃の超低温に入れ、長期保存します。
<受精卵凍結が必要な場合>
- 体外受精の準備の為によりグレードの良い受精卵を選択する(グレードが良くないと保存が出来ません)
- 体外受精施術の後、予備を保存する為 (成功に至らなかった場合・第2子の為)
- 健康の理由で妊娠の時期を図るため
- 卵子の老化の理由から事前に保存するする為
♦卵子凍結 (Oocyte Freezing)
卵子凍結の目的は多くあります。
"年齢と共に卵子も老化している事をご存知ですか?"
女性の社会生活が活発化すると同時に、結婚適齢期も著しく高くなりました。
また、近年では早期閉経の女性も増えています。この様な社会生活のリズムが変わった現代で
年齢のまだ若いうちに新鮮な卵子を凍結保存する事により、キャリアウーマンとして社会生活を送り続けながら
または、健康の悪化が生じた場合にも卵子凍結は後に結婚をされた時、優れた役目を果たします。
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年齢と共に卵子も老化が進みます。年齢が若い内に卵子を凍結する事で後々役に立ちます。
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健康なお子さんを出産する為にも、卵子凍結によって流産や出生の異常をカバーする役目になります。
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制限年齢:40歳迄とします。(卵子ドナーの基準とは異なります)
♦精子凍結 (Oocyte Freezing)
精子の凍結は、どの様に役立つの?
- 体外受精の施術日に精液採取が不可能な場合(お仕事で施術の時に病院へ出向く事が難しい)
- 不妊治療を行う際、その度に採取をせず保存
- 精子の遺伝的変異の可能性や睾丸摘出術の前に事前に精液を採取保存
- 体外受精の施術の為にお望みの数を凍結(二人目の為に保存)
方法:マイナス196℃の液体窒素内で凍結保存。
いつでも必要とされる時に融解して使用する方法です。
半永久的に保存が可能です。
- 凍結保存をご希望の方へ
受精卵・卵子・精子凍結をご希望される方は、ご要望によりご案内をさせて頂きます。